絵の具の種類

みなさんは絵を描く時、どんな種類の絵の具を使いますか?

画材屋さんに行くとさまざまな種類の絵の具がありますね。

今日は一般的によく使われている3種類の絵の具と特徴、使い方についてお話ししたいと思います。

紹介するのは、水彩絵の具、アクリル絵の具、油絵の具です。

 

水彩絵の具とは?

水彩絵の具は保育園や幼稚園、学校の美術の教材として最も選ばれている絵の具です。

顔料とアラビアガムという水溶液が主な成分です。

顔料に対して水溶液の量が多いため

透明感のある淡い仕上がりの絵の具になっています。

 

〈特徴〉

乾いても水に触れると溶けます。

パレットの上で絵の具が固形化しても繰り返し使えるのが大きな特徴です。

 

〈使い方〉

水で溶いて使います。

水分量を調節することで、水彩絵の具特有の滲みや透明感のある表現が可能です。

 

 

アクリル絵の具とは?

透明色で乾くと耐水性になる絵の具がアクリル絵の具です。

色の粉とアクリルエマルジョンと呼ばれる溶液から作られています。

 ※アクリルエマルジョンとはアクリル樹脂と水を混ぜたもの

 

〈特徴〉

水彩のような透明感があります。

耐水性があります。

水彩絵の具とは違い、

一度乾いたら水に溶けることがないので、

乾いたら色の上から新たな色を重ねる事もできます。

水彩絵の具よりは絵の具の層が厚くなりやすい特徴があります。

 

〈使い方〉

水に溶いて使用します。水彩絵の具と同じです。

私がよく使っているのはこのアクリル絵の具になります。

 

油絵の具とは?

中学校、高校の美術教育でも取り扱われることがある「油絵」

油絵の具は色の粉と油(乾性油、揮発性油、速乾剤)から出来ています。

他の絵の具と比べても色数が多くて、

色の種類によって顔料の成分(天然の鉱石や染料など)が異なります。

西洋絵画の画材として長い伝統を持つ油絵の具は、

写真のようなリアリティのある作品、または絵具のタッチを生かした抽象的な作品など、幅広い表現の可能性を持った画材です。

 

〈特徴〉

絵の具自体の耐久性が強いため、

きちんと調合した画用液を使用すれば、

半永久的に保存が可能です。

描いた後から何度も上描きできるというメリットがあります。

部分的に写実的にしたり、わざと背景をぼかしたりすることができ、

絵の世界観を自由に操作できるのが油絵の魅力ですね。

画用液の種類や季節、温度によって異なりますが、

完全乾燥までの時間が長いため、

作品を仕上げるまでに時間がかかるのも特徴です。

他の絵の具と比べて大きな違いがあります。

 

〈使い方〉

油性の画用液で溶いて使用します。

チューブから出した絵具そのままでも描くことが出来ますが、

ひび割れや剥れの原因となるため、きちんと調合された画用液を使用しましょう。

筆のほかにペインティングナイフを使って絵の具を盛り上げながら描くことも出来ます。

 

※使用上の注意

油絵の具に含まれている顔料は成分によって人体に有害なものもあるため、

使用前に必ずチューブ裏面に記載されている注意事項を確認しましょう。

 

他にもさまざまな種類の絵の具がありますが、

今日ご紹介した絵の具は100円均一でも手に入れることが出来る身近な絵の具です。

みなさんも好みや用途に合わせて使い分けしてみてくださいね!